2016年10月20日木曜日

何をもって「優秀だ」と判断するのか?

何をもって「優秀だ」と判断するのか?
これは、時代や地域とともに大きく変わります。

アメリカ…独創的思考
フランス…多様的思考
ドイツ…論理的思考
イギリス…バーター的スキル
中国…暗唱的スキル
日本… 熟達した手作業的なスキル
インド…声の大きさ

こんな感じだと思われます。
これはあくまで一般論として言われているだけで、現在は40歳代後半以上とそれ以下とでさらに2つにまず分けれます。


この40歳代後半以上ではパソコンが普及する前なので、「暗記能力」が重要視されていた時代です。
つまり、この世代だと、知識をたくさん覚えることが優秀だと判断されていたわけです。
(今の学生から見れば、能力が低いと思われる教員でも、当時の価値観からすれば優秀だったはずです。)


パソコンが普及してから、暗記能力ではなく、事務処理能力が重要視されました。

何かを覚えてそれを試験会場で吐き出せれば合格という時代でなくなり、代わって、試験会場でなんらかの事務的な処理を通じて解答を出させる、スキルが要求されるようになりました。


よく左翼系知識層が指摘するような、実は、パソコン世代以降は「24時間、睡眠以外はすべて労働時間になった。」「メールは24時間くる。」のように、実はビジネス・スキルがパソコンを通じて向上し専門職でなくても一定水準に上がってしまいました。


パソコン世代からスマホ世代になって、そのビジネス・スキルは家や職場から離れて、どこからでもそれが発揮できる時代になっています。
ユビキタス世代では小学生時代からビジネス・スキルが身についているので、もはやアプリさえ使いこなすことできればもうそこらのビジネスパーソンとかわりません。


こうした背景をみると、現時点で「優秀」か否かの判断は、
①当日・現場での事務処理能力、
②過去の仕事をおさらいできる能力、
③緊急事態に適確に動ける能力、
④大衆を説得できる能力、
⑤情報を精査できる能力
⑥持続可能社会への貢献


などその多くがパソコン世代以降に重要視されてきたものです。
今後はさらに暗記能力を度外視して、リアルで現場能力を試される機会が増えていくと思います。
(知識量はもう関係がありません。それは人間がやる作業ではないからです。)

それが、スマホ世代では上記に加えて、「場所を特定しないで~」や「限られた資源で~」というさらに制限と高い能力が要求されるます。
便利になっている反面、高性能機器を扱える高スキルも必要になるんです。