2017年5月20日土曜日

浅草の持つ「土地の力」には勝てない。

 都内のさまざまな店舗への取材を通じてわかったことは、やはり東京では浅草の「土地」が持つ力がとても強いということです。

 交通の便が良いわけでもない浅草、しかし、もともと陸蒸気(おかじょうき)は黒い煙で害をもたらすということもあって、明治時代には浅草に駅の設置は多くの反対があったそうですが。
 何がどう土地の力を感じるのか、理論的には説明できませんが、明らかに新宿や渋谷のようなところでは別格の風を感じるはずです。
 土地が人間を形成し、社会を育てます。
 日本人、アジア人全体に言えることですが、個体としての力はそう大きくはありません。しかし、日本には「草の者」という名もなき人たちが報酬や名声を受けなくても、大きく社会に貢献し活力を与えています。この「草の者」こそは土地が育んだ土着なものたちで、土地と切り離せない存在です。

 世界にはこういう場所はいくつかあります。アメリカではシカゴかな。駅に到着した瞬間にNYCやLAとは別格の雰囲気を感じます。