人間の能力は等しいけれど、ペーパーテストに関しては西日本は強いです。
90年代くらいからか、例えば、お受験で御三家の入学試験はそのままだと近畿受験生ばかりに高得点が続出されてしまい肝心の東京っ子が受からなくなるという事態が発生する問題が起き、東京っ子有利な地理(東京の地図を知らないとできない)の問題も出題されるような対策が行われました(焼け石に水か?)。
当時は、大学入試も、ペーパーテストだけだったので東京の大学は、近畿や九州勢に有利に持って行かれました。
公務員試験も1次試験だけなら、西日本勢が強いはずで、難化するとさらに東日本勢との差が開くかもしれません。
ペーパーテストの出来不出来は、どこで差がついたのか?
私の場合は、中学時代に関西の学習塾(入江塾というところでした)に通っていた経験、埼玉県全域の学習塾の塾講をしていた経験、2つから推測して言えば、西日本はスキル重視(寺小屋式)で、東日本は暗記重視(大手ビジネス重視)という印象を持ちました。
西日本的スキル重視の立場で言えば、難しい問題の解き方を覚えるのではなく、簡単な問題をたくさんやっていき、絶対に間違えないという完成度が高まったころには、もうその難しい問題はできるようになっているはずです。特に灘高だからって難しい問題集をやっているわけではなりません。(難しい問題を、簡単なステージに砕ける能力が身についている)
ただし、この考え方は正しいとおもっていたのですが、20歳代に埼玉県全域で指導した時に感じたのは、スキル育成以前に、明らかに、学力が高い地域と低い地域がきれいに峻別されてしまっていたということです。つまり、関東圏には関東圏に必勝法があったのです。
浦和や大宮のような大都市ではなく、本当に小さな町でも、普通に金髪の兄ちゃんが東大、その他一流大に行く町がありました。この町はスキルを積んでいるわけではなく、安い小さな学習塾に来るくらいだから家が金持ちというわけでもなかったのですが、そこは地域の力が強いところだったのです。
地域力が高い町は子供の成長や人間形成に重点を置いているので教育に対する関心度が高いです。(続く)