2016年8月3日水曜日

トップの特性

よく社長、大臣、将軍などのトップに明らかに能力に欠ける人や単なる世襲の人が任命されることがあり、学生にとっては不思議に思うことも多いでしょう。

 これにはいろいろな歴史的背景があり、経験的にそうしていると考えます。

例えば、とても優秀な人を将軍とした軍隊が敵地に行った後で、その将軍が敵のマインドコントロールの達人にすっかり洗脳させられ、すぐに降伏してしまうということもあります。
 つまり、なまじ頭が良いので敵の話を理解しようとしてしまい、そのことが仇となるケースです。
逆に無能な貴族を将軍にした方が敵地に行っても、君主の命令を遂行しようと努力するはずです。

 他にも、世襲で財力のみで医師になった人と学業優秀な医師の例もあげると、世襲の医師は生まれながら親の背中を見て育ったので有能でも無能でも医師であることに疑いを持たないでしょう。逆に、成績が良くて医師になった人は出世やお金、研究、自尊心の満足といった側面に意識が働くかもしれません。

 つまり、トップ・管理者というのはとても難しく、何らかの特殊な訓練が必要と思われます。
日本が今後、世界の債権国として投資を指揮しようとしたとき、そこで必要な帝王学のような訓練の場がないことに気が付くと思います。
(近江商人系の企業には存在するとも言われていますが不明)

 アメリカの場合、全部の学校はわかりませんが、少なくても南部のトップスクールにはこの帝王学、管理者教育は存在しました。
 ライス大学やエモリ―カレッジ、なかなか入学は難しいですが、講義を聴講することはできます。是非、参加してみることをおススメします。