2016年4月27日水曜日

どうして本が売れなくなったのか?

①2000年のアマゾンの日本オープンの影響で古本やマイナー本が活性化した。同時に対面販売がピンチになりました。

②しかし、アマゾン1社だけが売れるという偏りは悪影響を及ぼす結果になります。消費者が気軽に書けるプレビューではステマや業務妨害、バッシングが露骨に行われ、自画自賛や他人のバッシングが好きな人は少数なので、結局、多くの読者は古本やマイナー本以外ではアマゾンに近づかなくなっていき、書籍市場そのものを縮小させることになったはずです。
もちろん、現在の「アマゾン1位」はほとんど意味はありません。

何もかも裸にされる時代なので、いずれは匿名性は解除されるはずです。

完読できない本や役に立たない本を広告の力で売るのは本来のマーケティングではなく、それはあまりに生産者側の一方的な見方です。製作面ではなく営業面にシフトした段階で誤った方向に進んでしまうわけです。

アマゾンとしても、今は本以外の販売に力点を移行してしまっていますが。

③この時点で対面販売が再度逆転できるかと言えば、大学生協以外はなかなか苦戦が継続するような状況が続いていると思われます。
大学生協の割引はやはり大きい。

④書籍の基本を忘れてしまった販売者。
 一昨年まで、スマホのゲームが大流行りでしたが、ゲームそのものはどうってことがないパズルです。しかし、それを大勢でコミュニケーションをとりながらするのが楽しかったんです。
 スマホゲームはただのツールで、実際にそこから生まれる「社会」が重要。

利益追求まるだしの書籍からは、「社会」は創出できない、もう一度、出版社は読者がみんなでワイワイと本と楽しめた時代を思い出すべきです。書籍が「文化」であった時代です。