2016年4月9日土曜日

大学の文系、公務員試験、グローバル企業の採用基準

大学の文系の指導内容、公務員試験、グローバル企業の採用基準など現在の大学生はちょうど変革期に直面していると思われる。

①大学のアンダーグラジュエイトのレベルはどの大学(日米欧の大学も含めて)も差がない教育をするべきかどうか?しかもどこの大学の単位も組み込み可能。
10代の長期留学は極めて重要で、今後はもっと拡大する。

②しかしながら、現在の我が国の大学、とくに文系は、重要な「哲学」などが文学部の1つになっている等、かなり特殊な構造になっていて、人文科学系の再構築が必要となる。

③マクロ経済学の扱いをどのようにするべきか?公共投資が非常に力点を置いていた時代ではケインズ体系の指導が重要であったが、マネー・利子率・設備投資・物価の相関関係が弱く、理論とは乖離している状況であり、現在のわが国ではむしろ世界共生とか国際協力と政策、国際分業(モノだけでなく、サービス、マネー、ヒト含む)などを取り扱うことが多くなって、実際にマクロ経済学の教員がそちらにシフトしている。

④もともと、日本も欧州も大学進学率がそれほど高くなく、また大学教育よりもスキルを中心とした実務教育が重要な国で、アメリカにあわせて大学進学率を上げる必要があるのかどうか?

日本の場合、大学よりも企業や公官庁での人材教育が優れているので、大学文系の変革よりも先に公務員試験、グローバル企業の採用基準が大きくかわる可能性もある。
どちらも国際市場から優秀な人材を確保しなければならない。(実際に、我が国で学歴はほとんど意味を持っていない。)

⑤グローバル社会に即応できる人材は、国際社会の中で育成する必要がある。
そのために、学生が国際社会に参加できるように大学、企業や政府が開かれたパイプを用意する必要がある。

⑥文系の場合、高学歴なのに仕事がないという状況が普通のことになってしまい、それは学生の責任ではなく、教員が時代の流れについていけてないのではないだろうか。