学校まで駅から歩いて10分だとした場合、どれくらいの人がこの距離にバスを使おうとするだろうか。年寄ならしかたないが、大学生、ましてや高校生ならバスは使わないだろう。
私の自宅近くに比較的高所得者層の家庭の生徒が通う高校があって、駅から10分程度なのに、ほぼ全員バスを使う。
歩いている生徒は奇跡的にしか発見することができない。
10分程度なら歩いた方が、いろいろと健康や学力促進のためになるし、バスを待つのにも10分以上かかることがあるので、無理にバスを使うのはコスパが悪いはず。
道も整備され、公園もあり、その高校付近には警察や消防の公住宅もあるので治安もいい。
それでも彼らはバスを使う。
逆に、大量の生徒がバスに乗るので、必要とされるお年寄りがバスに乗れず、多くが歩いて駅まで行かなくてはならない。
高校はほぼ全員が駅までバスを使うということがわかっているのに、なぜかスクールバスを用意しない。
公共のバスでもない、有料の西武バスを使って大量輸送をしている。しかも、駅まで歩いて10分であり学校の前のバス停で10分近くバスを待つ必要がある。
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一見単純そうに見えるが、この事実は日本の高所得者の家庭におけるいくつかの論点を発見することができるはずだ。