2016年9月15日木曜日

予備校の黄金時代

 「らくらく経済学入門」は、週刊住宅新聞社という出版社からでています。
この出版社は以前は高田馬場にあって、同じく高田馬場にあった当時、某大手予備校の(元)人気講師の本を主に出版しています。

 今とは時代が異なり、資格試験関連の予備校の黄金時代で、ライブ講義で普通に1教室300人超集めていましたから、いかに同じ時間を大勢で共有していたのかわかります。
 
 司法試験講座には神様とまで呼ばれたスーパースター講師がいました。
 その講師以外で300人教室を瞬間蒸発で満員にできるのは、自分しかいないはずだと自信を持っていたのですが、実は私以上に黒山の人だかりの講師がいて、誰だ!と思ったら、社労士講座の秋保先生でした。

質問の順番待ちで並ぶ受講生の長蛇の行列が忘れられない。


 
秋保雅男 
週刊住宅新聞社 




 そこの予備校は、全盛期には宅建講座には万単位の数の受講生がいて、講師もかなり高い水準の人が多かったようです。

 優秀な講師は司法試験にすぐに合格してしまっていなくなり、入れ替わる講師もまた翌年には司法試験に合格確実のような人がすぐに見つかるほど人材も豊富な時代があったのです。

 その優秀な講師陣として、



宅建学院
現在は名前は出していないようですが、宅建の受験本では最も有名な人です。
週刊住宅新聞社の屋台骨かも。





宅建の講師は、かなり多彩で、ナニワ金融道の青木雄二先生もそこの宅建の講師でした。

青木雄二
三栄書房






 その他、実務界であった大物の中で「若い時にあそこで宅建の講師をしていた」という人に何人かあったことがあります。特に弁護士の人は多いでしょう。
 資格用の予備校ができる前は、司法試験の受験生はガードマンなどのアルバイトをしていたというのが一般的でしたが、この時代では「宅建の講師」や不動産鑑定士などへと代わっていきました。

 宅建講座に関して、正攻法ではとても勝てないので他の予備校のユニークな講座も目立った時でもあります。

最後に、自分のも載せておきますか(笑)



茂木喜久雄
週刊住宅新聞社









こんな顔ぶれです。

それに今も現役の司法試験のカリスマ(神様)講師を加えてみてください。

現在の学生諸君は、
こんな予備校があったら、行ってみたくなりますかね?

今の状況に譬えると、ポケモンGOで公園に集まるようなものだと想定してみるとわかりやすいかもしれません。








 ちなみに、その出版社の人や編集者、デザイナー、予備校の講師などであふれていた店も、やはり高田馬場の近くにあります。(当時は高田馬場駅前の芳林堂書店が入っているビルの地下にありました。)

最近も行くことがありますが、やはりいかにもクリエイターの人は見当たらなくなりました(笑)。

 新宿ゴールデン街や神保町にもクリエイターみたいな人がたくさんいますが、それぞれ少し方向性は異なります。