2016年9月4日日曜日

貧富の差は、交換する財の差である。

 年収300万円と年収1億円、英米企業なら同じ職場でありながらこれだけの差が出るのは不思議ではないけど、2020東京オリンピック前後でさらに労働市場の国際化が進むことが予想されるので、日本でもこれくらいの統計上では把握しきれない所得格差が進むはずです。

2年後の世界

①経済的交換(ヒト、モノ、カネ)よりも、社会的交換、とくに「信頼」という財が最重要になる。
②次に重要な財は、評価や印象なので多くの企業は商品を無料化もしくは廉価に踏み切る。

●これらのことから、高所得者層(ホワイトカラー)は、社会的な貢献度や伝達しやすく、わかりやすい行動が要求される。

●利益追求を率先しているような企業は生き残れない。

●社会的な財をたくさん交換できる人はますます所得があがり、経済的交換、特にお金を稼ぐためが目的で仕事をする人はますます所得が下がる。

●何もかも丸裸にされる時代なので正直者が優位であり、これまでステマや自作自演など匿名性を悪用して操作していた連中は市場から退場させられる。(正直者が優位なのは、「わかりやすさ」という財を発信しているからでもある。)匿名システムはある日、突然、公開システムへ移行される。

③官の力が市場に大きく影響するようになる。
視覚伝達力があり、信頼を交換できる政治家はますます強大になる。

④映画や小説のような多様な解釈を要求される芸術財は衰退するので、単に見た目の美しさや暴力的なもの、卑猥なものが氾濫するが、需要者も外国人ばかりになる。

⑤中国人の人口増にともなって、中華系テイクアウト店のチェーン店化が進む。ひとたび中華系テイクアウト店に火が付けば、世界中で展開しているタイ屋台や中東やトルコ人が経営する格安バーガー店も増える(日本人は食べないが外国人には自国でよく食べた馴染みのある食品)。裏通りがゴミだらけになり社会問題化する。

⑥単純作業は外国人に奪われ、事務職は人工知能系に奪われるので、政府からホワイトカラーにはもっと稼ぐように煽られる。海外展開をしない企業には制裁。外国人観光客が多い自治体は優遇。

⑦若者は苦労している親の背中を見て育ったので、より社会を良くしたいと考える。

⑧ヘビーユーザー向けの商品、買い切りではなく年会費制・月々支払制の商品ばかりになる。

⑨ホワイトカラーとブルーカラーの接点がなくなり、まったく話が通じなくなる。意思決定権を持つホワイトカラーが表舞台に出てこなくなり、どこにいるのかさえわからない。

⑩ぼったくり商売が増える。

⑪多くの人たちが、拝金主義を捨て、好きな人と好きな仕事をすることを希望するようになると、これがグローバル化に拍車がかかる。たとえば、良い商品の入手法を追及すると外国人との付き合いが必須だからである。

⑫豊富な石油製品生産によって価格急落の影響で産油国が壊滅的な打撃を受けるので、産業構造の変化に伴う技術者や人材育成スペシャリストが必要になり、日本企業・日本政府には急務な状況になる。
(ロシアやEU非加盟国のヨーロッパがアジアの一員となる。)

⑬アラブ諸国に遠慮する必要がなくなり、イスラエルとの交流が活発化するので、これまで交流がなかったアメリカ人との新しい人脈が形成される。



つづく…